Adobe Animateのトゥイーン機能でいくらを動かすアニメーション

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寿司職人見習いのりすしくん。

頭にいくらの軍艦巻きを乗せてますが、今回はこのいくらをトゥイーン機能などを使って、アニメーションしてみたいと思います。

作業環境: MacBook Air M1
Adobe Animate 2024 Version24.0.1

Windowsの方は、ショートカットボタンCmd→Ctrl、Option→Altに脳内変換をお願いします。

目次

トゥイーン機能とは?

キーフレーム間をAnimateが自動で補間してくれる機能です。

こちらの記事で紹介している実践チュートリアル「踊る炎」の導入ビデオが、トゥイーン機能を分かりやすく説明していますので、良ければご覧ください。

こちらのAdobe公式チュートリアル動画でもトゥイーン機能を解説しています。

モーショントゥイーンとクラシックトゥイーンの違い

Adobe Animateは「クラシックトゥイーン」、「モーショントゥイーン」、「シェイプトゥイーン」という3つのトゥイーン機能があります。

モーショントゥイーンクラシックトゥイーン
強力でありながら作成が容易で、トゥイーンアニメーションを最大限に制御できます。クラシックトゥイーンは、作成方法が複雑で、以前のバージョンの Animate で作成されたすべてのトゥイーンを含みます。 
トゥイーンをきめ細かく制御できます。ユーザー固有の機能を提供します。
キーフレームを使用します。プロパティフレームを使用します。
トゥイーン全体が 1 つのターゲットオブジェクトで構成されます。同じまたは異なるシンボルを含む 2 つのキーフレーム間でトゥイーンします。
テキストをトゥイーン可能であり、テキストオブジェクトをムービークリップに変換しません。テキストオブジェクトをグラフィックシンボルに変換します。
フレームスクリプトを使用しません。フレームスクリプトを使用します。
タイムライン内でトゥイーンの延長やサイズ変更ができ、トゥイーンが単一オブジェクトとして扱われます。 タイムライン内の個別に選択可能なフレームのグループによって構成されます。
モーショントゥイーンスパン全体の長さにわたってイージングを適用します。モーショントゥイーンの特定のフレームをイージングするには、カスタムイージング曲線の作成が必要です。トゥイーン内のキーフレーム間のフレームのグループにイージングを適用します。 
トゥイーンごとに 1 つのカラー効果を適用します。濃淡とアルファ透明度など、2 つの異なるカラー効果を適用します。
3D オブジェクトをアニメーション化できます。3D オブジェクトをアニメーション化できません。 
モーションプリセットとして保存できます。モーションプリセットとして保存できません。シンボルを入れ替えたり、グラフィックシンボルのフレーム番号を設定して、プロパティキーフレームに表示できます。 
引用: モーショントゥイーンとクラシックトゥイーン

このような記載がAnimateのページにあるのですが…

…私は読んでもよく分かりません

animate シェイプトゥイーンについて「丸から星」

シェイプトゥイーンはこのような感じで(今回はから)、形や色や大きさなどを補間してくれます。

クラシック、モーション、シェイプトゥイーンで動かしてみよう

文章だけだと分かりづらいので、実際に動かしてみましょう。

Adobe Animate MP3を読み込み

メニューバーのファイル>読み込み>ステージに読み込み、もしくはイラストを直接ステージにドラッグ&ドロップし読み込みます。

「りすし(寿司職人を目指しているリス)」と「いくら」を読み込み、別々のレイヤーに配置します。

今回は分かりやすいように「いくら」のサイズを、自由変形ツール(ショートカットQ)で大きくしました。

F8キーでシンボル変換

「クラシックトゥイーン」と「モーショントゥイーン」はシンボル化する必要があるので、いくらを選択しF8キーを押しシンボル化します。

F6キーフレームの挿入

24フレーム目でF5キーを押し、フレームの時間を伸ばします。(※24FPSなので1秒)

24フレームでF6キーを押し、キーフレームを挿入します。

1フレームにあるいくらを選択ツール(ショートカットV)で右端に移動し、壁にくっつけます。

その際、いくらは自由変形ツール(ショートカットQ)にて形を変形しつぶします。

クラシックトゥイーン作成

1フレームから24フレームのどこでも構わないので右クリックをし、「クラシックトゥイーンを作成」を選択します。

クラシックトゥイーンアニメーション

クラシックトゥイーンの完成です。

クラシックトゥイーンなしアニメーション

ちなみにクラシックトゥイーンを使わないと、こんな感じのアニメーションになります。

クラシックトゥイーンでオニオンスキン表示

クラシックトゥイーンでオニオンスキン表示するとこのようになります。

クラシックモーションガイド

直線じゃなくて曲線で動かしたいなぁ

そういう時はクラシックモーションガイドを使いましょう。

右クリックでクラシックモーションガイドを追加

選択ツールでクラシックトゥイーンレイヤーを右クリックし「クラシックモーションガイドを追加」を選択します。

新規ガイドレイヤー出現

クラシックトゥイーンレイヤーの一階層上に、ガイドレイヤーが新しく追加されました。

鉛筆ツールで線を描く

ガイドレイヤーに鉛筆ツールで上記のような青い線を描きます。(色は何でも良いです)

プロパティパネルのフレームタブの吸着に✔︎があるか確認し、青い線の先頭に、いくらの真ん中にある⚪︎の基準点を吸着させます。

パスに沿って色付け

パスに沿って色付けに✔︎を入れてみたところ、いくらの赤に線の青を混ぜたピンク色になってしまいましたので✔︎を外します。

選択ツールで終点に吸着させる

クラシックトゥイーンの最後のフレームでいくらを選択し、青い線の終点に吸着させましょう。

クラシックモーションガイド完成動画

クラシックモーションガイド完成動画はこちら。

クラシックモーションガイド失敗例

ちなみに、このような複雑な線だと吸着してくれず、線の始点から即終点までの動きになってしまいました。

モーショントゥイーンでいくらを動かす

シンボル化したイラストを再利用

レイヤー上の[+]ボタンをクリックし、新規レイヤーを作成します。

レイヤー名をダブルクリックして名前を「モーショントゥイーン」に変更します。

ライブラリにあるいくらを、1フレーム目にドラッグ&ドロップしてステージに持ってきます。

モーショントゥイーン作成

24フレーム目をクリックし、F5キーを押してフレーム時間を24フレームまで伸ばします。

次に、1〜24フレームのどこでも良いので右クリックし「モーショントゥイーンを作成」を選択します。

選択ツールで移動させる

青い再生ヘッドを24フレーム目に持っていき、選択ツールを使っていくらを右端に動かし、クラシックトゥイーンの時と同様、自由変形ツールでつぶします。

点線を引っ張りアニメーションの動きを変更する

いくらを動かすと点と線が出てきます。
選択ツールでカーソルを点の近くに持っていくと、カーソルの下にカッコのようなものが出てきます。

カッコのようなものが出てきたら、線が動かせるので動かしてみましょう。ここでは少し上に持ち上げてみます。

モーショントゥイーン完成

モーショントゥイーンアニメーションの完成です!

シェイプトゥイーンを作成

新規レイヤーを作成し、レイヤー名を「シェイプトゥイーン」に変更

レイヤー上の[+]ボタンをクリックし、新規レイヤーを作成します。

レイヤー名をダブルクリックして名前を「シェイプトゥイーン」に変更します。

シェイプトゥイーンはシンボル化不要です。

シンボル化されていると動かせないので、先ほどシンボル化したいくらは使えません。

楕円ツールで円を描く

ツールバーにある楕円ツールでいくらを描きます。

最初は🔳の「矩形(くけい)ツール」が表示されていると思うので、長押しをするか右クリックをし「楕円ツール」を選択します。

色は左下より変えられます。赤(塗り)、線(オレンジ)にします。

1フレーム目のステージ上でドラッグをし、いくらを描きます。Shiftを押しながらドラッグすると正円が描けます。

F6キーフレームの挿入後、選択ツールで移動させる

24フレーム目を選択し、F6キーを押しキーフレームの挿入をします。

選択ツールで右端にいくらを持っていき、自由変形ツールで変形させます。

右クリック「シェイプトゥイーンを作成」

レイヤー上で右クリックし、「シェイプトゥイーンを作成」を選択します。

シェイプトゥイーン完成

シェイプトゥイーン完成です!
今回の動きだと、ほとんどクラシックトゥイーンと一緒ですね。

モーションプリセットで動きをつけよう

Adobe Animateにはデフォルトで30個のモーションが装備されています。(※Adobe Animate 2024 Version24.0.1)

このモーションプリセットを使っていくらに動きをつけてみます。

レイヤーを新規作成し、ライブラリのイラストを再利用する

レイヤー上の[+]ボタンをクリックし、新規レイヤーを作成します。

レイヤー名をダブルクリックして名前を「モーションプリセット」に変更します。

ライブラリにあるシンボル化したいくらを、1フレーム目にドラッグ&ドロップして再利用しましょう。

メニューバーのウィンドウよりモーションプリセットを選択

メニューバーのウィンドウよりモーションプリセットを選択し、呼び出します。

いくらを選択ツールで選択。

デフォルトプリセットに色々なモーションが入っているので、お好きなモーションを適用しましょう。

デフォルトプリセット「ウェーブ」

今回はデフォルトプリセットの1番先頭にある「ウェーブ」を適用させてみました!

モーションプリセットは楽ですね〜

ちなみにトゥイーンの種類によってフレームの色が変わります。

トゥイーンのフレーム色
  • クラシックトゥイーン「紫」
  • モーショントゥイーン「黄色」
  • シェイプトゥイーン「オレンジ」
  • モーションプリセット「黄色」

黄色というより黄土色っぽいですね。

動きにイージングをつけよう

クラシックトゥイーンでオニオンスキン表示

オニオンスキンを全フレーム表示にすると動きが分かりやすいです。

動きが一定で単調なのでイージング機能を使いたいと思います。

イージング機能をつける

クラシックトゥイーンのどこか1フレームをクリックします。

プロパティパネルのフレームタブより、エフェクト「Classic Ease」をクリックします。

Animate イージング機能 イーズインアウト

「イーズインアウト」という最初と最後がゆっくりになるイージング機能をクラシックトゥイーンにつけます。

ダブルクリックで確定です。

イージングオニオンスキン表示

オニオンスキン表示にして比較してみます。

上のイージングありのいくらは、真ん中のいくらの枚数が少ないので、真ん中でスピードが速くなっているのが分かります。

イージングありなし動画完成

完成動画はこちら。

色んなトゥイーン機能で遊んでみてください🎵

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