Adobe Animateで作るリップシンクアニメーション

Adobe Animateで作るリップシンクアニメーション

Adobe Animateのリップシンク機能を使って自分の作ったキャラクターをしゃべらせてみましょう!

 …の前に、Adobe公式チュートリアルのリップシンク動画2本を見てみましょう。

【初級】自動リップシンク
【中級】Adobe Animateの自動リップシンク機能の概要

作業環境: MacBook Air M1
Adobe Animate 2024 Version24.0.1

Windowsの方は、ショートカットボタンCmd→Ctrl、Option→Altに脳内変換をお願いします。

目次

事前にイラストを準備する

Illustratorでレイヤー分け

私は今回Adobe Illustratorでイラストを描きました。(Animateで描いてももちろん大丈夫です

レイヤーを上記のように4つに分けましたが、口が別のレイヤーであれば、他は1つのレイヤーで構いません。

Adobe Animate MP3を読み込み

メニューバーのファイル>読み込み>ステージに読み込み、もしくはイラストを直接ステージにドラッグ&ドロップし読み込みます。

リップシンクさせる口をシンボル化

【シンボル化】3つの方法
  • 右クリックでシンボルに変換
  • プロパティパネルのオブジェクトタブの「シンボルに変換ボタン」をクリック
  • F8キーを押す
Adobe Animate シンボル化方法2
Adobe Animate シンボル化の方法1
Adobe Animate F8で口をシンボル化

今回はmouth(口)を選択してF8キーを押してシンボル化します。名前はmouthにします。

Adobe Animate 口をグラフィックシンボルにする

シンボルの種類は「グラフィック」にします。「ムービークリップ」や「ボタン」では無効になるので注意してください。

シンボルについては、「踊る炎」実践チュートリアルの導入ビデオで説明されてますので、良ければご覧ください。

ダブルクリックしてシンボルの中に入る

Adobe Animate シンボルをダブルクリック

mouthシンボルをダブルクリックしてシンボルの中に入り、口のパターンを数種類描きましょう。

Adobe Animate F7で空白キーフレーム挿入

①2フレーム目でF7キーを押し「空白キーフレーム」を挿入
②オニオンスキンボタンをクリックし1フレームの絵を表示させる
③クラシックブラシボタンをクリックし口を描く

数パターンの口の形を描こう

Adobe Animate フレームに口を描く1
2フレーム目
Adobe Animate フレームに口を描く2
3フレーム目
Adobe Animate フレームに口を描く3
4フレーム目
Adobe Animate フレームに口を描く4
5フレーム目
Adobe Animate フレームに口を描く5
6フレーム目
Adobe Animate フレームに口を描く6
7フレーム目

オニオンスキンをクリックし前後の口の形を参考にして、数パターンの口の種類を描きます。

Adobe Animate リップシンク画面
  • Neutral
  • Ah
  • D
  • Ee
  • F
  • L
  • M
  • Oh
  • R
  • S
  • Uh
  • Woo

描いた口の形を、上記12種類の口の形に当てはめていきます。

12種類の口の形を描くことができれば、自然なリップシンクが作れると思いますが、英語の発音の口の形が良く分からないので、今回は6パターンの口の形を描いてみました(元の口の絵は除く)。

Adobe Animate フレームに数パターンの口を描く

英検4級の私には発音時の口の形など分かりません…

Adobe Animate シーン1をクリックしてシーン1に戻る

口の形を数種類描き終わりましたら、シーン1をクリックし、mouthシンボルの中から出てシンボル1に戻りましょう。

リップシンクの設定をしよう

Adobe Animate プロパティ>オブジェクト>リップシンク

口を選択し(mouthレイヤー)、プロパティパネルのオブジェクトタブより「リップシンク」をクリックします。

Adobe Animate リップシンク画面

リップシンク設定画面が表示されます。

Adobe Animate リップシンク画面「Ah」のサムネイル選択

「Ah」のサムネイルをクリックします。

Adobe Animate 「あ」のような口を選択

先ほどmouthシンボルの中で描いた口の形が出てきますので、「Ah」の形っぽいものを選択しましょう。

ここでは2フレーム目に描いた口の形が「Ah」っぽいので選択します。

この作業を最後の「Woo」まで繰り返します。

Adobe Animate リップシンク画面ですべて設定する

今回はこのように設定してみました。

音声ファイルの読み込み

Adobe Animate MP3を読み込み

録音した音声ファイルを読み込みましょう。

イラストを読み込んだときと同じやり方で音声ファイル(ここではMP3)を読み込みます。

Adobe Animate 音声読み込み

音声ファイル(レイヤー6)が読み込まれました。

音声に合わせてフレーム時間を伸ばす

Adobe Animate 伸ばしたいところのレイヤーをクリック

読み込んだ音声に合わせて、フレーム時間を伸ばします。

今回は5秒ほどの音声を読み込んだので、5秒あたり(5S = 5 Seconds)をクリックします。

Shiftを押しながら全てのレイヤーをクリックして選択しましょう。

Adobe Animate F5をクリックしてフレームを伸ばす

全レイヤーの選択ができたら、F5キーをクリックしてフレームの時間を伸ばします。

Adobe Animate リップシンクでオーディオ設定

次にシンボルのあるmouthレイヤーをクリックし、プロパティパネルにあるオブジェクトタブのリップシンクをクリックします。

※音声ファイル(レイヤー6)は分かりやすいようにレイヤー名「Audio」に変更しました。

「レイヤーのオーディオ同期」プルダウンより音声ファイル名「Audio」を選択し「完了」ボタンを押します。

再生をクリックしてみましょう
Adobe Animate リップシンク完成動画
※この画像に音声はありません

音声に合わせてキャラクターがしゃべってくれました!

書き出し設定

完成したらさっそく書き出してみましょう!

Adobe Animate 書き出し設定

メニューバーのファイル>書き出し>ビデオ/メディアを書き出し…を選択します。

Adobe Animate メディアを書き出し設定

ステージのカラーを無視(アルファチャンネルを生成)にチェックを入れると背景透過になります。

出力先などを入力したら書き出しボタンを押しましょう。

これで完成!と思いきや音声が出ない!?

Adobe Media Encoderを経由して書き出し終了! …と思いきや音声が出ません。

調べたところ下記のような設定が必要とのこと。

プロパティパネルのフレームタブよりサウンド設定を行います。

Adobe Animate フレームタブでサウンド設定


名前: Audio.mp3
同期: ストリーミング

読み込める音声の種類や、音が出ないときの対応など、こちらの記事がとても詳しく書いてあり参考になりましたので、ぜひご覧ください!

大変助かりました。ありがとうございます。

有限会社 ワン・エックス様

おまけの目ぱち

ついでにワニの目を瞬きさせましょう。

レイヤーのシンボル化

Adobe Animate 「目ぱち」レイヤーをシンボルに変換

eyeレイヤーを右クリックし「レイヤーをシンボルに変換」を選択します。

Adobe Animate eyeレイヤーをシンボルに変換

名前は「eye」、シンボルの種類は「グラフィック」にします。

adobe animate 選択ツールを選択し目のシンボルをダブルクリック
adobe animate 「eye」シンボルの中に入る

選択ツールを選択し(ショートカットV)、目のシンボルをダブルクリックしシンボルの中に入りましょう。

半目と閉じた目を追加で描く

adobe animate 3フレーム目に半目を描く

3フレームを選択し、F7キーを押し「空白のキーフレーム」を挿入します。

右上のオニオンスキンボタンをクリックし、前の絵を参考に3フレーム目に半目の絵を描きましょう。

adobe animate 5フレーム目に閉じた目を描く

次に5フレームをクリックし、F7キーを押し閉じた目を描きます。

フレームのコピー

adobe animate フレームをコピー&ペースト

1フレームの開いた目を7フレーム目にコピペしましょう。

adobe animate 右クリックしフレームをコピー

1フレームをクリックし選択、右クリック後「フレームをコピー」を選択します。

adobe animate 右クリックしフレームをペースト

7フレームをクリックし選択、右クリック後「フレームをペースト」を選択し貼り付ける。

目ぱちの一連の流れができあがりました。

adobe animate フレームをコピー

次に1〜7フレームを選択し、右クリック後「フレームをコピー」を選択します。

上手く選択できないときは…

Cmdを押しながら7フレームをクリック、その後、Cmd+Shiftを押しながら1フレームをクリックしてみましょう。

adobe animate コピーしたフレームを任意のフレームにペーストする

コピーできたら任意のフレームを右クリックし、「フレームをペースト」を選択して貼り付けます。

adobe animate Optionを押しながらドラッグするとコピーされる

右クリックでコピペする他に、Optionを押しながらドラッグすることでもコピーできます。

adobe animate シーン1に戻る

コピペできましたらシーン1に戻り再生してみましょう!

リップシンク&目ぱち完成動画

書き出し後の完成動画はこちら

adobe animate リップシンク&目ぱち完成動画

良ければ作ってみてください。

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